転職を決意した話

はじめに

2017年の9月に転職して半年が経ち、そろそろ振り返っておく意味でブログを書こうと思います。今回の話は転職を決意するまでの2016年の夏から2017年の冬の半年くらいの内容になります。

自分の話(当時)

  • パートナーのQA(Quality Assurance)として1年半くらいスクラムチームに在籍
  • 自社では初めてのQAなのでキャリアパスとかフォロー体制とかはない
  • スクラムチームを横断したQAチームのリーダー
  • 業務内容は自動テストのメンテやテストプロセスの改善
  • 手動テストは作り直しによる速度改善とかパフォーマンスアップのテストがメイン(軽めの案件は別のQAが担当で、計画会でやばい案件は自分みたいな感じ)

ちなみに、前回ブログで書いたチームを離れる時の話が今回のスタート地点です。
riririusei99.hatenadiary.jp

当時のスクラムチームの話

(自分から見れば)チームは成熟していて、離れる人は新しいチームを作る時のコアメンバーとしてチームを離れ、入る人は経験を積ませるために参画する…みたいな結構影響がありそうな体制変更もなんだかんだ受け入れられるチームでした。 メンバー変更のインパクトを残ったメンバーが覚醒することでチーム力を維持する…みたいなチームになっていました。(当時のスクラムマスターの心境をお察しします…。)
自動テストの師匠が抜ける時は本当に大変でしたが、裏側まで見られるようになったので結果的に自分の成長になったのでいい経験でした。

前職(SIer)のアジャイルQA事情

運用をメインでやっていたSEがQAとして開発チームに参画するといった展開は上層部に偉く魅力的に映ったらしく、「QAを増やすにはどうすればいいのか」みたいなことを毎週毎週、根掘り葉掘り聞かれ、新しい案件の引き合いがあれば候補の中には大抵自分の名前が上がっているような状態でした。
なのでJSTQBの資格取得を目指すとか、オススメ書籍の購入をお願いしたりとか、自動テストのリポジトリ・開発規約を作って業務を受けられるようにするとかQAをキャリアパスに乗せる環境づくりについていろいろ提案・実施しました。
QAメンバー自体は引き合いがあるので多い時は5人まで増えましたが、どれも中途半端な状態で止まってしまっていた印象です。

白羽の矢が立ったその裏で…

そんなこんなで、同じ現場で肝入りのプロジェクトがテストフェーズに入る前にQAとしてテスト全般の舵取りをお願いしたいということで最初のスクラムチームを離れることになります。リリース後には保守案件のスクラムチームが発足するのでそこのQAプロセスもお願いするかもみたいなオプション付きでした。
ここでは結合テストから受け入れテストを一手に引き受けるテストマネージャみたいな仕事をしつつテストを実施したり、強化テスト用のスポットで発足したテストチームのマネジメントしたり、品質評価のインシデント分析したり貴重な経験ができました。なんだかんだお客さんに気に入られ、大変そうなリーダーのサポートもお願いされるなどそれなりには貢献できたのかなと思います。

…その裏で、「QAを増やすにはどうすればいいのか」といったアプローチを着々と決めている様子で、どうも今のプロジェクトが終わった際にはスクラムチームには合流しないで別の現場でQAとして働きQAチームを作るみたいな流れになっていました。

転職を決意する

育ててくれたチームに恩を返したい。

慣れない新しい仕事ができるようになるのは、自身の頑張りももちろんですがその時一緒に働いた人のフォローがあってやり遂げられたと思っていて、できるようになった領域の仕事はその場所に還元したいと思っていました。
還元できると思う頃には次の現場が決まってしまうので、今の働き方では大切にしたかったことは実践できないなと思いました。
新しいスクラムチームのテストプロセスを考えながらも、未来のチームに自分はいないのが分かっていうのも思い返してもつらい仕事だなと思いました。

現場の人間を大切にして欲しい。

もう一点はネガティブな話になるのですが、改善してほしいと意味を込めてきちんと書いておこうと思います。 これまで「QAを増やすにはどうすればいいのか」と言われ続けていましたが、本当に言いたかったことはきっとこんな感じだったのかなと思います。
「(お金をかけず、余った人材で、かつ短い期間で)QA(の契約)を増やすにはどうすればいいのか」だったのかなと。 そこにいる人にはあまり関心がなかったのかなと思っています。 自分自身も同じ環境で育っているのであまり強くは言えないですが、契約を優先して交代だったり増員のメンバーがQAの仕事に対して興味や関心がない人、極端にスキルが劣る人を補充するのは本当にやめてほしいと思っています。 育ててくれたチームに対して後任のメンバーがトラブルを起こし、リーダーとして以前所属したチームにトラブルを解決しに行く時は恩を仇で返しているような気持ちになりました。

…と言う状況で、別の現場に移動して同じことを繰り返すというのは個人的にも耐えられないなと思い転職を決意するのでした…。

まとめ

つらつらと書いてみたものの転職を決意しただけでこんなに長くなるとは思わなかったですが、こんな感じで転職を決意しました。
ここら辺の考えがベースになっているので転職エントリーでは活動の内容にクローズアップしてかければと思います。